陸上競技の短距離種目である110mハードル走について、
- 公的データにもとづく平均タイムの有無
- 学年や男女別の平均タイムの推定値
をまとめます。
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110m(および100m)ハードル走の平均タイムとは?
110mハードル走平均の統計データは存在しない
走り幅跳びや50m走などの体力種目の平均記録に関する調査として、スポーツ庁が毎年行っている新体力テストが知られています。
一方、110mハードル走の記録を統計的に調査したデータは知られていません。
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スコアリングテーブルから平均記録を推定
スコアリングテーブルは、陸上競技の国際団体であるWorld Athletics(通称:世界陸連)が公開する、陸上競技の種目間の記録を換算するツールです。
今回は、このスコアリングテーブルを用いて110mハードル走の平均記録を推定しました。なお、推定には走る距離が近しく、平均記録の統計データが存在する100m走の平均記録を用いました。
100メートル走の平均タイムは?年齢や学年/男女別に速い~遅いを9段階評価110m(および100m)ハードル走の平均タイム
小学生の110m/100mハードル走 平均タイム
学年 | 男子の110mハードル 平均タイム | 女子の100mハードル 平均タイム |
---|---|---|
小学1年生(6歳) | 24秒以上 | 26秒以上 |
小学2年生(7歳) | 24秒以上 | 26秒以上 |
小学3年生(8歳) | 24秒以上 | 26秒以上 |
小学4年生(9歳) | 24秒以上 | 26秒以上 |
小学5年生(10歳) | 24秒以上 | 26秒以上 |
小学6年生(11歳) | 24秒以上 | 25.43秒 |
スコアリングテーブルでは対応するタイムが存在せず、多くの学年/性別で110m/100mハードルの平均タイムが算出できませんでした。
小学生の走り高跳びの平均記録が1m前後ということを考えると、そもそも一般の高さのハードルを用いて小学生がハードル走を行うのは非常に難しいといえそうです。
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中学生の110m/100mハードル走 平均タイム
学年 | 男子の110mハードル 平均タイム | 女子の100mハードル 平均タイム |
---|---|---|
中学1年生(12歳) | 24秒以上 | 24.17秒 |
中学2年生(13歳) | 24秒以上 | 24.17秒 |
中学3年生(14歳) | 23.66秒 | 24.17秒 |
多くの陸上競技大会では中学生からハードル走が種目として採用されます。そのため、専門的にハードル走を行う人との記録差が大きくなるのがこの頃だと思われます。
高校生の110m/100mハードル走 平均タイム
学年 | 男子の110mハードル 平均タイム | 女子の100mハードル 平均タイム |
---|---|---|
高校1年生(15歳) | 21.33秒 | 24.96秒 |
高校2年生(16歳) | 20.96秒 | 25.27秒 |
高校3年生(17歳) | 20.78秒 | 25.6秒 |
中学生と高校生ではハードルの高さが異なります。上記の平均値ではこのことを加味していないため、実際には中学から高校にかけて記録が1度落ち込む可能性があります。
男性の場合、学年が上がるにつれて徐々に110mハードル走の平均タイムはのびていきます。一方、女性の場合は中学生のピーク以降、110mハードル走の平均タイムは徐々に低下します。
大人の110m/100mハードル走 平均タイム
年齢 | 男子の110mハードル 平均タイム | 女子の100mハードル 平均タイム |
---|---|---|
18歳 | 20.6秒 | 25.74秒 |
19歳 | 20.42秒 | 26.05秒 |
20歳 | 20.42秒 | 26.21秒 |
21歳 | 20.42秒 | 26.38秒 |
22歳 | 20.6秒 | 26.52秒 |
23歳 | 20.6秒 | 26.71秒 |
24歳 | 20.6秒 | 26.86秒 |
25歳 | 20.6秒 | 26.99秒 |
26歳 | 20.6秒 | 27.16秒 |
27歳 | 20.6秒 | 27.34秒 |
28歳 | 20.6秒 | – |
29歳 | 20.6秒 | – |
30歳 | 20.78秒 | – |
31歳 | 20.78秒 | – |
32歳 | 20.96秒 | – |
33歳 | 21.14秒 | – |
34歳 | 21.33秒 | – |
35歳 | 21.68秒 | – |
36歳 | 22.04秒 | – |
37歳 | 22.58秒 | – |
38歳 | 22.93秒 | – |
39歳 | 23.12秒 | – |
40歳 | 23.48秒 | – |
41歳 | 23.66秒 | – |
42歳 | 24秒以上 | – |
43歳 | 24秒以上 | – |
44歳 | 24秒以上 | – |
45歳 | 24秒以上 | – |
46歳 | 24秒以上 | – |
47歳 | 24秒以上 | – |
48歳 | 24秒以上 | – |
49歳 | 24秒以上 | – |
男性の場合、110mハードル走の平均タイムは20歳頃に20.42秒でピークを迎えて以降は年齢を重ねるごとに徐々に低下していきます。
女性の場合は、高校生から引き続き、大人になっても徐々に平均タイムが低下していきます。
110m(および100m)ハードル走とは?
ハードルをまたぎつつ110m/100mを走るタイムを競う種目
110mハードルは、コースに置かれたハードルを跳び越えながら110メートルを走るタイムを競う競技です。
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障害物となるハードルを上手くこえるため、走力に加えてリズムや歩幅を崩さずに走り切る技術力が求められる種目といえます。
なお、女性だと走る距離が100mになり100mハードルという種目になります。
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男女や学年により異なるハードルの高さ
中学/高校/一般といった区分や性別によってハードル走で用いるハードルは高さが異なります。
男子の場合、高校生と一般だと106.7cm(3フィート)であるのに対して、中学生だと少し低めの91.4cmです。
女性の場合も、ぞれぞれ高校生以上が84.0cm、中学生が76.2cmと中学生のハードルが少し低くなっています。
スポーツテストにおける110mハードル走
110mハードル走はスポーツテスト(新体力テスト)での項目としては採用されていません。
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110mハードル走の平均 まとめ
- 男性の110mハードル走 平均タイムは、20歳頃に20.42秒でピークを迎える
- 女性の110mハードル走 平均タイムは、中学生の間に24.17秒でピークを迎える
- 上記は100m走の平均タイムをもとにした推定値であり参考レベルにとどまる