陸上競技の400mハードル走について、
- 公的データにもとづく平均タイムの有無
- 学年や男女別の平均タイムの推定値
をまとめます。
宅(タク)
タップできるもくじ
400mハードル走の平均タイムとは?
400mハードル走平均の統計データは存在しない
走り幅跳びや50m走などの体力種目の平均記録に関する調査として、スポーツ庁が毎年行っている新体力テストが知られています。
一方、110mハードル走の記録を統計的に調査したデータは知られていません。
宅(タク)
スコアリングテーブルから平均記録を推定
スコアリングテーブルは、陸上競技の国際団体であるWorld Athletics(通称:世界陸連)が公開する、陸上競技の種目間の記録を換算するツールです。
今回は、このスコアリングテーブルを用いて110mハードル走の平均記録を推定しました。なお、統計データが存在する種目の中で400mハードルを走る際に求められる特性が近い1000m走の平均タイムを用いました。
1000m走の記録の出典は以下の通りです
- 12~19歳 男性:ACSPFT 国際体力テスト運動能力テストに関する資料 1973年
- 12~19歳 女性:健康と体力 Vol.21, No.12, 1989年
- 20~24歳:新・日本人の体力標準値〈2〉
400mハードル走の平均タイム
中学生の400mハードル走 平均タイム
学年 | 男性の400mハードル走 平均タイム | 女性の400mハードル走 平均タイム |
---|---|---|
中学1年生(12歳) | 1分32秒以上 | 1分47.1秒 |
中学2年生(13歳) | 1分32秒以上 | 1分49.3秒 |
中学3年生(14歳) | 1分31.4秒 | 1分50.5秒 |
中学3年生男性の400mハードル走の平均タイムは、1分31.4秒と推定されます。
中学生女子の400mハードル走の平均タイムは1分50秒前後で、学年を経るごとに少しずつ平均タイムは低下していきます。
ただし、多くの陸上競技大会では高校から400mハードルが種目として採用されるため、中学の間は大会に出る機会はそこまで多くないかもしれません。
高校生の400mハードル走 平均タイム
学年 | 男性の400mハードル走 平均タイム | 女性の400mハードル走 平均タイム |
---|---|---|
高校1年生(15歳) | 1分27.4秒 | 1分54.8秒 |
高校2年生(16歳) | 1分26.0秒 | 1分56.2秒 |
高校3年生(17歳) | 1分27.8秒 | 1分55.3秒 |
男性の400mハードル走の平均タイムは、高校2年生で1分26.0秒と最高記録に到達します。
女性の場合は高校を通じて、中学のタイムを下回った状況が続きます。
大人の400mハードル走 平均タイム
年齢 | 男性の400mハードル走 平均タイム | 女性の400mハードル走 平均タイム |
---|---|---|
18歳 | 1分30.1秒 | 1分57秒 |
19歳 | 1分31.9秒 | 1分56.7秒 |
20歳 | 1分32.8秒 | 2分1秒 |
21歳 | 1分34.1秒 | 2分1.8秒 |
22歳 | 1分35秒以上 | 2分1.8秒 |
23歳 | 1分35秒以上 | 2分2.7秒 |
24歳 | 1分35秒以上 | 2分2.7秒 |
男女ともに高校生から引き続き、大人になっても徐々に400mハードル走の平均タイムは低下していきます。
400mハードル走とは?
400mハードルは、コースに置かれたハードルを跨ぎながら400メートルを走るタイムを競う競技です。
宅(タク)
体力が限界を迎えるレースの後半にもハードルを上手くこえていく必要がある過酷な種目といえます。
男女で異なるハードルの高さ
ハードル走で用いるハードルは、男子だと91.4cm、女性だと76.2cmと、その高さが異なります。
スポーツテストにおける400mハードル走
400mハードル走はスポーツテスト(新体力テスト)での項目としては採用されていません。
宅(タク)
400mハードル走の平均 まとめ
- 男性の400mハードル走 平均タイムは、高校2年生で1分26.0秒とピークを迎える
- 女子中高生の400mハードル走 平均タイムは、1分50秒前後ほどが目安となる
- 上記は1000m走の平均タイムをもとにした推定値であり参考レベルにとどまる