シルエットに大きくかかわる、肩のなで肩&いかり肩。本記事では、
- なで肩といかり肩の目安となる角度
- 日本人におけるなで肩といかり肩の人の割合
について、論文や公的調査をもとにまとめます。
タップできるもくじ
なで肩といかり肩とは?
なで肩は首からの傾斜が急な肩
なで肩(撫で肩)は、なでおろしたようになだらかに下がった肩といわれ、首からかけての傾斜が急な肩を指します。
宅(タク)
奥脇(1998年)の調査によると、僧帽筋の発達がしている体操選手はなで肩が多い傾向にあったそうです
いかり肩は首からの傾斜の少ない肩
いかり肩(怒り肩)は、首からかけての傾斜が少ない、あるいは水平な肩を指します。
宅(タク)
奥脇(1998年)の調査によると、水泳選手はいかり肩になりやすい傾向にあったそうです
なで肩といかり肩の目安となる角度
なで肩といかり肩の基準を明確に規定した定義は存在しませんが、「いわゆる撫で肩の評価方法について(奥脇 1998年)」によると、
- なで肩:水平面と首から肩にかけての角度が30°より急であること
- いかり肩:水平面と首から肩にかけての角度が20°よりゆるやかであること
がそれぞれ目安といえます。
宅(タク)
定義がないことに加え、肩幅などの角度以外の要素でも肩/いかり肩に見えるかは変わってくることも踏まえ、上記はあくまで、1つの考え方として捉えることをおすすめします!
MEMO
この他、鎖骨の角度や肩峰と胸骨上部の高さの差などからなで肩/いかり肩を判定する方法も知られていますなで肩〜いかり肩の割合
AIST/HQL人体寸法・形状データベース2003による首から肩にかけての平均角度の分布から、日本人のいかり肩となで肩の割合をみてみましょう。
なお、奥脇(1998年)の内容から、20°以下:いかり肩、30°以上:なで肩、なみ肩:いかり肩となで肩以外と判定しました。
MEMO
なで肩でもいかり肩でもない通常の肩を、なみ肩(並み肩)といいます男性の6.6%、女性の6.6%がいかり肩
日本人におけるいかり肩の割合は、男性で6.6%、女性で10.3%です。
男性の29.8%、女性の35.3%がなで肩
日本人におけるなで肩の割合は、男性で29.8%、女性で35.3%です。
男性の63.6%、女性の54.5%がなみ肩
日本人におけるなみ肩の割合は、男性で63.6%、女性で54.4%です。
なで肩/いかり肩 の角度と割合まとめ
- なで肩の目安は、首から肩にかけての角度が30°より急であること
- いかり肩の目安は、首から肩にかけての角度が20°よりゆるやかであること
- 日本人男性のなで肩の割合は29.8%、いかり肩の割合は6.6%
- 日本人女性のなで肩の割合は女性で35.3%、いかり肩の割合は10.3%