陸上競技の跳躍種目である棒高跳びについて、
- 公的データにもとづく平均記録の有無
- 学年や男女別の平均記録の推定値
をまとめます。
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棒高跳びの平均記録とは?
棒高跳び平均の統計データは存在しない
走り幅跳びや50m走などの体力種目の平均記録に関する調査として、スポーツ庁が毎年行っている新体力テストが知られています。
一方、棒高跳びの記録を統計的に調査したデータは知られていません。
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スコアリングテーブルから平均記録を推定
スコアリングテーブルは、陸上競技の国際団体であるWorld Athletics(通称:世界陸連)が公開する、陸上競技の種目間の記録を換算するツールです。
今回は、このスコアリングテーブルを用いて棒高跳びの平均記録を推定しました。なお、推定には同じく跳躍種目てあり、平均記録の統計データが存在する走り幅跳びの平均記録を用いました。
走り幅跳びの平均は?学年/男女別に記録を9段階評価棒高跳びの平均記録に意味はある?
棒高跳びは極めて専門性の高い種目です。
したがって、平均記録を測定するために棒高跳びの競技者以外を集めたとしても、多くの人が記録を残すことすらできないかもしれません。
このことからも、本記事で扱う棒高跳びの平均記録はあくまで参考値として考えるのが適切でしょう。
棒高跳びの平均記録
小学生の棒高跳び平均記録
学年 | 男性の棒高跳び平均記録 | 女性の棒高跳びの平均記録 |
---|---|---|
小学1年生(6歳) | 1m以下 | 1.1m |
小学2年生(7歳) | 1m以下 | 1.4m |
小学3年生(8歳) | 1.24m | 1.57m |
小学4年生(9歳) | 1.38m | 1.75m |
小学5年生(10歳) | 1.57m | 1.82m |
小学6年生(11歳) | 1.74m | 1.97m |
棒高跳びではポールを扱って体を逆さまにするといった専門的な技術が求められるため、(ごく一部の)指導者がいる小学生以外は取り組むのが難しいといえます。
多くの陸上競技大会では中学生から棒高跳びとして採用されることも考えると、上記の平均記録は一旦忘れて、基礎体力があらわれやすい種目の記録向上に取り組む方が現実的といえるかもしれません。
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中学生の棒高跳び平均記録
学年 | 男性の棒高跳び平均記録 | 女性の棒高跳びの平均記録 |
---|---|---|
中学1年生(12歳) | 1.94m | 2.03m |
中学2年生(13歳) | 2.21m | 2.08m |
中学3年生(14歳) | 2.43m | 2.1m |
男子の場合、中学生から棒高跳びが陸上競技の正式種目として採用されます。
また、男女で棒高跳びの記録の伸びの差が大きくなるのもこの頃からです。男性は学年が上がるにつれて記録がのびる一方、女性の場合は大きな記録ののびは見られません。
高校生の棒高跳び平均記録
学年 | 男性の棒高跳び平均記録 | 女性の棒高跳びの平均記録 |
---|---|---|
高校1年生(15歳) | 2.51m | 2.07m |
高校2年生(16歳) | 2.62m | 2.1m |
高校3年生(17歳) | 2.7m | 2.13m |
女子の場合、高校生から棒高跳びが陸上競技の正式種目として採用されます。
中学生から引き続き、男性の場合は学年が上がるにつれて記録がのびる一方、女性の場合は大きな記録ののびは見られません。
大人の棒高跳び平均記録
年齢 | 男性の棒高跳び平均記録 | 女性の棒高跳びの平均記録 |
---|---|---|
18歳 | 2.72m | 2.15m |
19歳 | 2.78m | 2.18m |
20歳 | 2.81m | 2.2m |
21歳 | 2.86m | 2.25m |
22歳 | 2.88m | 2.27m |
23歳 | 2.87m | 2.3m |
24歳 | 2.86m | 2.27m |
25歳 | 2.84m | 2.28m |
26歳 | 2.83m | 2.25m |
27歳 | 2.82m | 2.25m |
28歳 | 2.8m | 2.23m |
29歳 | 2.76m | 2.2m |
30歳 | 2.7m | – |
31歳 | 2.7m | – |
32歳 | 2.67m | – |
33歳 | 2.6m | – |
34歳 | 2.57m | – |
35歳 | 2.57m | – |
36歳 | 2.56m | – |
37歳 | 2.56m | – |
38歳 | 2.51m | – |
39歳 | 2.49m | – |
40歳 | 2.46m | – |
41歳 | 2.43m | – |
42歳 | 2.39m | – |
43歳 | 2.35m | – |
44歳 | 2.32m | – |
45歳 | 2.28m | – |
46歳 | 2.27m | – |
47歳 | 2.25m | – |
48歳 | 2.24m | – |
49歳 | 2.22m | – |
成人の場合、男性で2.86m、女性で2.26mが棒高跳びの平均記録といえるでしょう。
年代別にみると、棒高跳びの平均記録は男女いずれも20代前半でピークを迎え、以降は徐々に平均記録が低下していきます。
棒高跳びとは?
棒を使って跳び越えられるバーの高さを競う種目
棒高跳びは、ポールとよばれる専門の棒を使って、どれだけ高いバーを跳び越えらえるかを競う種目です。
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スポーツテストにおける棒高跳び
体育の授業の一環として行われることのある棒高跳びですがスポーツテスト(新体力テスト)での項目としては採用されていません。
棒高跳びの平均 まとめ
- 成人男性の棒高跳び平均記録は2.86m、成人女性の平均記録は2.26m
- 上記は走り幅跳びの平均記録をもとにした推定値であり参考レベルにとどまる