大きな身体と愛くるしいキャラクターで人気の元ボディビルダー
『山本義徳(よしのり)』
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昔からボディビルを牽引してきた大御所としてコアなファンがいる一方で、最近は
- 自分のサプリをごり押しで売ったり
- 筋肉博士という名前を定着させようと必死だったり
と物議を呼ぶこともあるボディビルダーです。
宅(タク)
そこでこの記事では、
- 山本さんの経歴(本当にスゴい人なの?)
- 筋肉博士と呼べるに足る人なのか?
といった辺りを冷静な目で整理してみました。
VALXプロテインの人気味ランキング&全味レビュー【山本義徳】 【山本義徳監修】VALXのEAA9購入レビュー【コスパ・効果・味】
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山本義徳とは?
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山本義徳は、日本の元ボディビルダー。
ボディビルダー引退後は、インストラクターとして活躍し松坂大輔やダルビッシュ有などの指導も行っています。
プロフィール(身長・年齢・体重など)
基本情報
- 名前:山本 義徳(やまもと よしのり)
- 誕生日:1969年3月25日
- 身長:171cm
- 体重:90~100kg
- 職業:YouTuber、パーソナルトレーナー
- ベンチプレスMAX:260kg(非公認)
ボディビルの受賞歴
山本さんの肩書きは「世界大会優勝」となっていることもありますが、オリンピアで優勝したわけではありません。海外で開催されるローカル大会で優勝した、と捉えるのが妥当でしょう。
獲得タイトル
- 1994年 東京都ボディビル選手権 優勝
- 1995年 IFBBミスターアジア(ライトヘビー級)3位
- 1998年 NPC アイアンマン・アイアンメイデン(ライトヘビー級)優勝
- 2000年 NPC アイアンマン・アイアンメイデン(ヘビー級)4位
- 2001年 NPC アイアンマン・チャンピオンシップス(ヘビー級)6位
- 2003年 NPC トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ヘビー級)4位
- 2005年 NPC トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ヘビー級)優勝
山本義徳のステロイド観
ステロイド服用を公言
山本義徳さんは、ボディビルダーとして活躍していた時期にステロイドを使っていたことを明かしています。
氏が出場していたのは、NPCというドーピング検査がなくて、ステロイドが暗黙とされている団体。なので、ステロイドを服用しているのはある種必然といえます。
ナチュラルの大会でも服用がバレなきゃOK
ただ、何より問題なのは「ナチュラルの大会でもバレなければOK」といった主旨の発言をしていること。
たとえ薬物使用禁止の大会だろうとコンテスト当日の検査でクリーンでさえあれば、「例えばバスケットボールで試合時間を引き延ばすために、わざとファウルするのと同じ」である。ルール上まったくなんの問題もない 出典:果てなき渇望
宅(タク)
ドーピング検査で本来調べたいのは、その人が過去にステロイドを使っていないか。
確かにドーピング検査の運用上、上手く隠れてステロイドを使うこともできるのかもしれませんが、そんな抜け穴を探すことがフェアと言えるのでしょうか。
少なくともボディビルをスポーツだと考えるのであれば、この考え方は完全に間違っています。
試合のない時期にドーピングをして、試合期にはステロイドを抜いて出場。そんな理論は、真っ当なスポーツであれば考えられません。
宅(タク)
ステロイドが広がりやすい構造上の理由や実態、服用のリスクなどについて「ステロイド特集」にまとめました。
アナボリック ステロイドとは?筋肉への効果/副作用/ボディビルでの広まり等について
山本義徳は筋肉博士と呼べるのか?
博士と名乗る山本義徳だが実態は…
現在、山本義徳さんは「筋肉博士」を名乗っていますが、個人的には博士と呼べるかは甚だ疑問。
YouTubeちゃんねるも筋トレプログラム⇒筋トレ大学に変更するなど、ブランディングに必死な様子ですが、その発言にはとても博士とは思えないような内容もあったりして物議を醸しています。
山本義徳 後継者養成TV→山本義徳 筋トレプログラム→山本義徳 筋トレ大学
↑
Youtubeのチャンネル名を無理やり「大学」にしてまで
意地でも自分のことを「先生」と呼ばせるのを定着させたい山本
そこで、本当に「山本さんの言うことは信頼できるの?」というある種タブーのようになっている点について自身の思うところをまとめました。
山本さん…本当に論文読めてる?
宅(タク)
山本義徳さんが多くの論文などに触れているのは事実なようです。 しかし論文を正しく読み、情報発信ができているとはとても言えません。
なので、単に1つ1つの論文の字面だけ読んでいるだけでは全く不十分。多くの論文のつなぎ合わせて大局的な判断をする必要があります。
こういった力が山本義徳さんからは全く感じられません
- 文系の学部しか出ていなくて論文を扱うリテラシーが低いのか
- サプリメントを売りたい思いに駆られて偏った情報発信になっているのか
要因は分かりませんが、いずれにせよ山本さんが話しているからといって信者のように鵜呑みにするのは危険。
少なくとも、信頼に足らない情報も含まれているということは知っておくべきです。
EAAはプロテインの上位互換?の嘘
例えば以前少し議論を呼んだ山本義徳さんの「EAAがプロテインの上位互換である」という発言。
この例をもとに考えてみましょう。
そもそもEAAとプロテインって価格も全く違うし…
など、ネット上でもこの発言にはマイナスな声が目立ちました。
価格の話は置いておいて、効果が本当に上位補完なのか考えてみましょう。
本来であれば、
- EAAのみを摂取したグループ
- プロテインのみを摂取したグループ
でEAAを摂取したグループの方が筋肥大が進んだ。という論文が必要ですが、そんな裏付けは全くなし。
「トリガーとしての役割、筋肉の材料となるという2つの面があるから」という定性的な情報のみ。この情報さえ、どういった情報源を元に語っているのか不明です。
宅(タク)
私の知る限り、筋肥大に対する効果としては、EAA/プロテインはいずれも重要という以上の研究のコンセンサスはないです。
もちろんサプリの売り文句としてはうまいキャッチコピーなのかも…とは思います。
ですが、眉唾物の情報で商品を宣伝するのは、博士を名乗る男のすることなのでしょうか?また、(あまり詳しくないですが)優良誤認などのルール違反にはならないのでしょうか?
山本義徳さんのトレーニング論は参考にならない?
山本義徳さんが語るトレーニング手法は、主に経験則をもとにしたものと考えられます。
ここで問題になるのが山本さんがステロイドユーザーだったということ。
筋肉の合成力がブーストされたステロイダーと一般人では筋肥大に向けた方法が全く異なります。
なので、山本さんのトレーニングサイクル・セットやメニューの組み方、食事などは参考にならないと思った方が良いです。
唯一参考になるのは、筋トレのフォームくらいでしょうか。
サプリメント情報も真に受けない方がいい
また、進めているサプリメントの情報も要注意。かなり多くのサプリメントを進めていますが、服用の危険性や効能についてどこまで考察できているかは甚だ疑問です。
宅(タク)
困るのは筋トレ初心者層
断っておきますが、山本義徳さんが「1人のボディビルダー山本」としてブランディングするのであれば問題はないです。
問題は、アカデミックな博士としてブランディングし(ようとし)ていることです。
博士という権威ある言葉を使うことで「博士が言うのなら…信用しよう」と偏った、あるいは信憑性を欠いた情報でも真実として捉えられてしまう可能性があります。
宅(タク)
つべのコメント欄とかも情弱コメントにいいねが付まくってたりして凄いよね
そもそも筋肉博士は石井直方さん
最後にもう一つ。もともと筋肉博士というのは、同じくボディビルダーの石井直方さんの肩書でした。
このお方は
- ミスターユニーバス 7位 入賞
- 東京大学で名誉教授を勤める
- Natureという権威ある専門誌にも掲載
と、ボディビルダーとしての活躍の後にアカデミックな道に進んだ、正にまごうことなき筋肉博士。
石井さんから見たら、大した経歴もなく突然、筋肉博士を名乗り始めた山本さんは笑止千万といったところでしょう。
ちなみに石井直方さんは2020年に教授を引退する予定。
宅(タク)
山本義徳と関係が深い有名人
一番弟子?・山澤礼明
Youtubeに山本義徳さんを呼んだのは山澤さんと言われます。
山本さんの動画やVALXのイベントにもたびたび登場する山澤さんは、一番弟子といったところでしょう。
【初優勝】山澤礼明(やまざわ ひろあき)とは?経歴/噂/エピソードまで特集
IFBBプロ・JIN
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プロフィジーカーとして活躍中のJINさんも山本義徳さんの指導を受けていました。
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メジャーリーガー・ダルビッシュ有
山本義徳さんの指導を受けていた人の中で一番有名な人と言えば、メジャーリーガーのダルビッシュ有さん。
▼ダルビッシュ有さんが考案したオリジナルのバルクアップシェイクはこちら
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山本義徳の経歴
中学生時代 ~感じていた筋肉のつきやすさ~
山本義徳さんが筋トレをはじめたのは、中学時代の陸上部入部がきっかけ。
当時は腕立て伏せなど基本的な筋トレしか行っていませんでしたが、なぜかほかの部員よりも筋肉がつきやすく、淡然と「白分ぱ筋肉がつきやすい体なんだ」と思っていました。
当時はウエイトトレーニングなどは行っていなかったようですが、すでに周囲よりも筋肉がつきやすいとうことを薄々感じていたようです。
高校時代 ~ウエイトトレーニングとの出会い~
「自分には筋トレの素質がある」そう確信した私は、ラグビーよりもウエイトトレーニングの方に強く興味を抱くようになりました。
山本義徳さんは、高校では当時はやっていたドラマ「スクール☆ウォーズ」の影響で、ラグビー部に入部。
ウエイトトレーニングを始めのはこの頃で、他の部員よりも重い重量を扱えたことから自身のウエイトトレーニングの素質を確信。
宅(タク)
浪人&大学時代
大学の浪人時代に予備校の傍らジムに通うようになり、多くのボディビルダーとの出会いがあったと主著で語っています。
一方、当時は全身を鍛えることよりもベンチプレスが特に好きで、パワーリフティングの試合に出場していました。
早稲田大学在籍時代の1991年には、東京都パワーリフティング選手権大会に出場して優勝も果たしています。
宅(タク)
ボディビルダー時代
パワーリフティングで筋肉がつくにつれ全身の筋肉も増えていきます。
そんな折の「ボディビルの試合にも出たらどうだ」という周りの声もあり山本さんはボディビルに本格的に取り組むようになるのです。
一方、山本義徳さんは、大学卒業は少しの間社会人生活を送ります。しかし、ボディビルとの両立が難しいと考え、仕事を辞めてボディビルダーとして生きる道を選びます。
しばらくナチュラルの時代があったようですが、1995年に開催されたJBBFのドーピング抜き打ち検査で違反が判明。
ぞして以降はステロイド検査なしの試合、主にNPCJ(現FWJ)の上位組織であるNPCの主催する大会に挑戦する日々を送ります。
アナボリック ステロイドとは?筋肉への効果/副作用/ボディビルでの広まり等について
現在の山本義徳
現在の山本義徳さんは、
- 後継者を育成すると銘打ってトレーナーの育成プログラムを開講
- YouTubeでフィットネスの情報を発信
- オリジナルサプリブランドVALXを設立
など、ボディビルの第一線を退いた後も精力的に活動を続けています。