ドリアン・イェーツとは?身長&体重/経歴/エピソードまで大特集

マッスルグリルのレシピ「ドリア・イェーツ」のモデルになったボディビルダー

『ドリアン・イェーツ』

宅(タク)

1990年代に活躍した、寡黙でハードなキャラクターで今なお人気のボディビルダーです!

そんなドリアン・イェーツについて、

  • 経歴
  • 人物像やエピソード
  • ボディビル引退後の現在

をまとめました。

ドリアンイェーツとは?

ドリアン・イェーツは、1990年代にIFBBで活躍したプロボディビルダー。
他の選手にはない巨大な背中が特徴的で、ボディビル史に転機を生んだ重要な選手とも称されます。

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というのも、イェーツはボディビルの”審査基準を変えてしまった”といわれるのです

イェーツの”歴史を変えた背中”

ドリアンイェーツの背中は「歴史を変えた背中」と称されることがあります。

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どういうことなのでしょうか?

ボディビルでは、筋肉量・絞り・プロポーションの良さが総合的に評価されます。当時のオリンピアチャンピオンであったリー・ヘイニーもバランス型といえるます。

そんな中ドリアンイェーツは、他の選手を圧倒する筋肉量で登場。観客の度肝を抜くとともにミスターオリンピアの座を掻っ攫いました。

MEMO
ミスターオリンピアは、ボディビルの国際大会。その年世界一のボディビルダーを決めるコンテストです
そのインパクトは想像たるものでイェーツ登場以降は、審査基準が筋量重視に傾いたともいわれます。

宅(タク)

事実、以降は巨大な選手が次々に登場しました!

一選手ながら、ボディビル界全体に影響を与えた。そういった意味でドリアンイェーツは稀有な存在といえるでしょう。

ドリアンイェーツの基本情報

プロフィール

  • 名前:ドリアンイェーツ(Dorian Yates)
  • 出身:イギリス
  • 身長:179.1cm
  • 体重:125~141kg
  • 上腕:54 cm
  • 太腿:79 cm
  • ウエスト:86 cm
  • ふくらはぎ:56 cm
  • 胸囲:148 cm
  • SNS:インスタグラム  / Facebook

ボディビル戦績

  • 1985年 World Games Heavyweights:7位
  • 1986年 British Championships, Heavyweight:1位
  • 1988年 British Championships, Heavyweight and overall :2位
  • 1991年 Night of Champions:1位
  • 1991年 Mr. Olympia:2位
  • 1991年 English Grand Prix,:1位
  • 1992年 Mr. Olympia,:1位
  • 1992年 English Grand Prix:1位
  • 1993年 Mr. Olympia:1位
  • 1994年 Mr. Olympia:1位
  • 1994年 Spanish Grand Prix:1位
  • 1994年 German Grand Prix:1位
  • 1994年 English Grand Prix:1位
  • 1995年 Mr. Olympia:1位
  • 1996年 Mr. Olympia:1位
  • 1996年 Spanish Grand Prix:1位
  • 1996年 German Grand Prix:1位
  • 1996年 English Grand Prix:1位
  • 1997年 Mr. Olympia,:1位

ドリアンイェーツの経歴

非行の末少年院へ

後にボディビルという道に進んだドリアンイェーツですが、幼い頃はスポーツとは無縁でした。

ただ、勉学に励んでいたかと思いきやその実は非行少年。

16歳でギャングに加入して暴動の末逮捕されたり、19歳の時には半年ほど少年院で過ごしていたこともあります。

MEMO
イェーツは13歳の頃、父親を亡くしています。

ただ、その詳細について母親は語らず、今日もドリアンイェーツは父親の墓がどこにあるのかすら知らないといいます。

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こういった厳しい家庭環境が、ある種イェーツ青年の非行につながってしまったのかもしれません

トレーニングとの出会い

そんなイェーツ青年の転機となったのは、ウエイトトレーニングとの出会いでした。

トレーニングでの肉体の急成長の中で自身の才覚に気づいたドリアンイェーツ。

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そのままトレーニングにのめり込み、ボディビルへの道を歩み始めることになるのです

ボディビルダーとしてデビュー


▲初のコンテスト出場時のドリアンイェーツ(中央)

ドリアンイェーツが初コンテストに臨んだのは22歳の時のこと。

当時から入賞を果たすなど、着々とスターへの道を歩み始めます。

プロボディビルダーへ

キャリアを重ね、ドリアンイェーツがプロボディビルダー入りを果たしたのは26歳の頃。

華やかなプロ生活が繰り広げられる傍ら、ドリアンは地下室(TempleGym)に籠って大会へのトレーニングに着々と勤しみます。

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彼のトレーニング場はその過酷さから”地下拷問場”と称されることもありました

普段は体づくりにフォーカス。ここぞという大会に突如と出場して上位入賞するイェーツのスタンスは話題を呼び『THE SHADOW(ザ・シャドウ)』の異名でボディビルファンから注目されることになります。

金字塔”オリンピア6連覇”

29歳の頃、初出場したオリンピアでは、いきなりリー・ヘイニーに続く2位入賞。

翌年は更に仕上げた体で臨み優勝をおさめると、その後5年に渡って6連覇を果たします。

怪我で引退するまでオリンピア王者の座を誰にも譲らない活躍ぶりを見せました。

ドリアンイェーツの噂&エピソード

現在のドリアンイェーツ

引退してからは、彼が現役当初使っていたイギリスの地下ジム「テンプルジム」を買収して運営。

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テンプルジムはいくつか店舗を展開していましたが、現在はバーミンガム店のみ営業しているようです!

アパレルやサプリメントブランド(DY  nutrition)の会社を立ち上げていたこともあるようです。

宅(タク)

DYはドリアンイェーツの頭文字からとっているようですね!

ステロイドを使っている?

ドリアンイェーツは、ステロイドを使っていることを引退後にとあるインタビューで語っています。

ー医者には、ステロイドを使っていて健康状態をモニターしてほしいと話していたんだ(ドリアンイェーツ)
(I told my doctor I was taking steroids and wanted to have my health monitored.)
フィジークやボディビル界ではステロイドの蔓延がたびたび取り沙汰されます。
ステロイドが広がりやすい構造上の理由や実態、服用のリスクなどについて「ステロイド特集」にまとめました。
アナボリック ステロイドとは?筋肉への効果/副作用/ボディビルでの広まり等について

映画出演を断り続けた過去があるって本当?

ターミネーターで人気を博したアーノルド・シュワルツェネッガーのように人気ビルダーには映画依頼が舞い込みます。

強面ながら整った顔立ちのドリアンイェーツにも出演の依頼がたくさんあったそうです。

ただ、イェーツは、アメリカの商業映画に嫌気がさしていたことから出演を拒否。出演は実現しませんでした。

怪我をしながらオリンピア優勝?

キャリア最後の1997年のオリンピアの際、ドリア・イェーツは上腕二頭筋と三頭筋を筋断裂しながら大会に出場。

さすがに優勝は難しいのではという下馬評を覆し、見事ミスターオリンピアに輝いています。

MEMO
この審判についてはファンの間で醸していることも付け加えておきます

翌年、怪我の調子が良くならず、そのまま引退を余儀なくされました。

ドリアンイェーツの名言

何だそれで終わりか?今見知らぬ男がドアから入ってきて、君のこめかみに拳銃を突きつけて「あと二回やれ」と言ったらどうするね?死に物狂いでやるだろう?追い込むとはそういうことさ。

もし俺より才能があって俺と同じくらいハードに鍛えるやつがいたとしたら、チャンスを掴むことはできなかったろうな。
If those guys with better genes trained as hard and intense as me, I wouldn’t stand a chance.

筋トレ初心者にとって唯一にして最も大きな間違い。それはポジティブ局面に100%の力を注いじまうことだ。
The single biggest mistake that most beginners make is putting 100% of their effort into the positive (concentric) part of the rep while paying no attention to the negative (eccentric) segment.

毎回のワークアウトが建物におけるレンガのようなものなんだ。そして中途半端なトレーニングじゃレンガは敷けない。
Each workout is like a brick in a building, and every time you go in there and do a half-ass workout, you’re not laying a brick down.

もし本能に従うなら、パブで女を追っかけ回してるよ。400ポンドのスクワットをするんじゃなくてね。
If I listened to my instincts, I’d be down at the pub chasing women, not under a 400-pound bar squatting.

俺にとっちゃ優勝なんて当然なんだよ。
For me winning isn’t surprising at all.

他のすべてが全部同じだったら遺伝子が強いやつが勝つ。だけどそんなこと、ありえないだろ。
All else being equal, the guy with the best genetics will have the best physique. But rarely are all things equal.

1日の終わりに確認するのは見た目であって、体重じゃない。見た目が大きくなかったら、何㎏あるかは重要じゃないんだ。
At the end of the day, it’s not a weight contest, it’s a visual contest. And it doesn’t matter what you say you weigh, if you don’t look that big then you don’t look that big.

減量期には幻覚を見るんだ。
During weight cutting your mind plays tricks on you.

8割とか9割とかは得意じゃないんだ。知ってるのは0か100%だけ。そういうことだ。
I’m not really good at knowing where 85 or 90 percent is. I only know where zero and one hundred is.

1セットの超高強度トレーニングが効くんだ。オールアウトのためのセットは1セットだけというのが重要で、その1セットが自分のまさに限界に連れて行ってくれる。2セット目も行けそうだと感じたら、1セット目が甘い。きれいなやり方じゃないけど、効くぜ。
One set at extreme intensity does the muscle-building job. It must be stressed that the one final, all-out set I do takes me to the very limit of my capabilities. If you feel you can attempt a second set, then you couldn’t have been pulling out all the stops during the first set. It’s not pretty, but it works.

1時間ジムでトレーニングするのは大切だ。しかし、結果は残りの23時間をどう過ごしたかで決まるんだ。
That 1 hour spent in the GYM is importat.But the key to results is how you spend the other 23.

ベンチプレスに関して知っておくべきことは一つだけだ。しなくていい。

宅(タク)

ドリアンイェーツは、フラットベンチを行わなかったことで知られています
MEMO
インクライン&デクライン・ベンチプレスは行っていたようです