先日、パワーラックとして一番の売れ筋IROTECのマルチパワーラックを購入しました。
買った理由は自宅でのケーブルトレーニングを(極力安く)試してみたかったから。
半年ほど使ってよい点・悪い点が分かってきたのでレビューをまとめます。
宅(タク)
マルチパワーラックのポイント
『初級~中級者の1つめのパワーラックとして最適』
- 窮屈さを感じないラック内寸幅
- ラットプル&ローイングが標準装備
- 耐重量は200kg
タップできるもくじ
IROTEC マルチパワーラックとは?
高コスパのラットプルつきパワーラック
IROTEC マルチパワーラックは手頃な価格のトレーニング製品で人気なIROTEC社が販売する、同社売れ筋のパワーラック。
ラットプルオプションが標準装備で6万円と圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
基本情報(サイズ・耐重量等)
基本スペック
横幅 | 116cm |
---|---|
ラック内幅 | 106cm |
奥行 | 145cm |
高さ | 219cm |
重量 | 82kg |
耐荷重量 | 200kg |
セーフティーの調節幅
- 実寸:最低高37cm、最大高さ184cm
- 調節幅は約5cm
宅(タク)
標準でケーブルトレーニング可能
マルチパワーラックにはケーブルオプションが付属しています。
- ラットプルダウン
- シーテッドロー
の両方で使えるのでかなりトレーニングに幅が出て嬉しいの一言です。
宅(タク)
IROTEC マルチパワーラックの利用レビュー
スクワットやベンチプレスの使い心地:◎
IROTECのマルチパワーラックは、コンパクトな部類ですが、スクワット・ベンチプレスいずれも窮屈さは感じませんでした。
宅(タク)
150kgまでの重量でスクワットやベンチプレスを利用したところ、バーベルを戻した際の揺れも気になるほどではありません。
ラットプルなどオプション類の使い心地:〇
ラットプルオプション
マルチパワーラックの一番の目玉であるラットプルは値段の割に中々使い勝手が悪くない。安物でジムのモノには敵わないといった意見もあったのですが引いた感じはほぼ遜色なかったです。
欠点としては、膝あてがないため、自重以上のウエイトを扱うと体が浮いてトレーニングがしづらいということです。
宅(タク)
また、ジムにあるようなウエイトスタックタイプではなく、バーベルプレートを取り付けて重りを調節するタイプでなので、持っているウエイトをそのまま活用できるのも嬉しいですね。
▼プレート経は50mm/28mmを利用可能
チンニングバー
懸垂バーもゴムで覆われてこそいないものの、滑り止め対策としてローレット加工がされていて問題なし。
ディップスバー
唯一、ディップスバーのみ、少し心もとなさがあったので使っていないです。
▼ディップスバーはセーフティーバーの穴に差し込み使います
ハーフラックとの比較
ここからは、以前使っていたパワーテックのハーフラック+IROTECワイドセーフティーと使い勝手を比較してみます。
宅(タク)
インクラインベンチがより使いやすい
パワーラックの方がセーフティーが長い分、インクラインベンチプレスがやりやすいです。
ハーフラックでもセーフティーの位置をうまく調節すれば安全にできるのですが、中々面倒です。
デッドリフトはハーフラックの方がよい
デッドリフトをする上では準備の手間の観点でハーフラックの方が楽です。
IROTECのマルチパワーラックのセーフティーバーは、最低の高さでも約50cm。
完全に下まで下ろして実寸で測ると約37cmでしたが、いずれにしても高すぎます
デッドリフトの可動域を確保するには高すぎるので、セーフティーバーの下にバーベルをくぐらせてデッドリフトを行う必要があります。
ただし、IROTECのマルチパワーラックは構造上セーフティーバーの取り外しが簡単にはできません。
そこで、無理やりセーフティーバーの下にバーベルを下にくぐらせることになるのですが、このセットが面倒。
セーフティーからバーベルを簡単に下せるハーフラックの方が圧倒的にセットが楽です。
IROTECマルチパワーラックと他社のラック比較
IROTECマルチパワーラックのメリデメまとめ
- ワンタッチで高さ調節できるセーフティー
- 豊富な標準付属品
- 高コスパ
- セーフティーの留め具の定期手入れが面倒
- セーフティーのゴム部の劣化しやすさ
- 耐重量が200㎏と低め
IROTECマルチパワーラックのメリット
標準付属品が豊富(ラットプル&ディップスバー)
IROTECのマルチパワーラックは、本体にラットプルオプションが標準で装備されています。
▲ラットプルバーは本体上部にひっかけて収納できます
しかも、シーテッドローのような横から引く種目もできるのです。
ラットプルダウンやシーテッドローといったケーブルトレーニングができるので、かなりトレーニングに幅が広がります。
▼バーベルカラーも付属!
加えて、セーフティーバーにつけて利用するディップスバーも付属しています。
▼セーフティーバーに空いている穴に取り付けて
say]ビッグ3がメインで飽きがちな面もあるパワーラックのトレーニング。様々なオプションでトレーニングの幅が広がって脱マンネリ化に役立ちます![/say]
ワンタッチで高さ調節できるセーフティー
IROTECのマルチパワーラックでは、ワンタッチで高さが調節できるセーフティーが採用されています。
▼セーフティーの両端についているピンを引っ張ってバーをスライドして高さを調節するタイプです
安価な貫通式のセーフティーバーに比べると非常にラク。
あえて欠点をあげるならば、
- ジムにある業務用パワーラックなどと比べると滑りがイマイチ
- 高さ調節の際に出る音(留め具のスプリングが戻った時の音)が大きい
といったあたり。ただ、手軽な調節ができるというメリットに比べれば大した問題ではありません。
コスパが高い
ディップスバー・ローイング2種・スライド式セーフティー。IROTECのマルチパワーラックはここまで機能が揃って約6万円。
POWERTEC等、他のパワーラックでこれだけのオプションをそろえると15万円はかかるのでコスパは圧倒的に高いといえます。
IROTECマルチパワーラックのデメリット
宅(タク)
セーフティーの留め具を定期的に締める必要がある
IROTECのマルチパワーラックは、セーフティーの留め具のネジを定期的に締める必要があります。
これを怠ると、留め具に入っているピンが緩んでラックの支柱の中に落下します。
▼普段は押し回しして保持しているピン(写真右)が緩むと落下
▼指で巻き直せばOKです
ピンは支柱を分解せずとも救出できますが、中々取り出しが面倒です。
セーフティーのゴム部が劣化しやすい
IROTEC製品のバーベル受けのゴムは結構すぐにダメになります。実際、半年で擦り切れが目立ち始めています。
なので、ホームセンターなどでゴムを買って貼り替えることをおすすめします。
宅(タク)
耐重量が200㎏(人によっては少し物足りない)
IROTECのマルチパワーラックは200kgまでの重量が使用可能。
自宅にパワーラックを入れようとする猛者の方々だと物足りないな…と思うケースもあるかもしれません。
その場合は、同じくIROTECが出しているHPMパワーラックがおすすめです。
IROTEC マルチパワーラックの徹底レビュー│まとめ
IROTEC マルチパワーラックをおすすめしたい人
IROTEC マルチパワーラックが向く人
- 少ない予算でパワーラックを導入したい(トータル10万円程度)
- パワーラック専用の部屋が用意できる
- ケーブルトレーニングを行いたい
IROTEC マルチパワーラックが向かない人
- 200kg以上の重量を扱う
- 公共ジムで導入する
- 6畳以下のワンルーム暮らしで使う
IROTEC マルチパワーラックをおさらい
- IROTECのマルチパワーラックは6万円で手に入るラットプルオプション付きのパワーラック
- サイズ感・揺れなどは申し分なし。付属品も豊富
- 特に、安価でケーブルトレーニングをしたい人にはベストチョイス