開眼片足立ちについて、
- 男女や年齢別の平均値
- カットオフ値およびその出典元
をまとめます。
宅(タク)
論文や公的調査といった統計データをもとにした平均値をまとめています

タップできるもくじ
開眼片足立ちとは?
片足立ちを続けられる時間を測定
開眼片足立ちは、片足立ちを続けられる時間を測定する運動種目。”開眼”片足立ちという名前の通り、目を開いた状態で測定を行います。
注意
測定は靴などを履かずに素足で行います 注意
測定時に実施者が転倒しないよう細心の注意を払いましょう脚の筋力やバランス機能を調べるために行う
開眼片足立ちは、主に高齢者を対象にして脚の筋力やバランス機能を調べるために行われます。
開眼片足立ちと閉眼片足立ち
開眼片足立ちには、閉眼片足立ちという似た測定種目がありますが、閉眼片足立ちでは両眼を閉じたまま測定を行います。
開眼片足立ちの各種記録
開眼片足立ちの平均値
MEMO
平均値の出典元文献は、2021年度 体力・運動能力調査(スポーツ庁)です~64歳の開眼片足立ち 平均値
64歳以下の開眼片足立ち記録について調査した文献は知られていません。
65歳~の開眼片足立ち 平均値
65歳以上における開眼片足立ちの平均値は男性の場合83.95秒。一方、女性の平均は81.6秒です。
年齢 | 男性の開眼片足立ち 平均値 | 女性の開眼片足立ち 平均値 |
---|---|---|
65~69歳 | 83.95秒 | 81.6秒 |
70~74歳 | 70.67秒 | 71.53秒 |
75~79歳 | 56.44秒 | 58.65秒 |
開眼片足立ちのカットオフ値
カットオフ値は、正常とみなす範囲(陰性)と非正常とみなす範囲(陽性)を区切る値のことで、何を正常と定義するかによって異なる値をとります。
代表的なものとして、運動器不安定症における、開眼片足立ちのカットオフ値が15秒であることが知られています。
なお、このカットオフ値は
- 日本整形外科学会
- 日本臨床整形外科学会
- 日本運動器リハビリテーション学会
の3学会が協議して決定したものです。
宅(タク)
運動器不安定症の詳細には踏み込みませんが、かんたんにいうと転倒のリスクが高まった(転びやすい)状態といえます!
まとめ
- 開眼片足立ちは、足の筋力やバランス機能を調べるために行われる
- 開眼片足立ちの平均値は、65~69歳の男性が83.95秒、女性は81.6秒
- 運動器不安定症における開眼片足立ちのカットオフ値は15秒