忙しい社会人が自宅でがっつりトレーニングをる際に欲しくなるのがパワーラック。
しかしパワーラックは店舗での販売がないものが多く、実物を見てから買えないのが難点です。
そこでこの記事では、
- パワーラックの選び方
- ランク別のおすすめのパワーラック紹介
- 最後にラックを購入する際の注意点
といった順に解説。用途に見合ったパワーラックを選ぶための情報をまとめます。
宅(タク)
▼手頃なおすすめパワーラック
▼家庭用の高級モデルでおすすめ
タップできるもくじ
パワーラックの選び方
パワーラック導入の目的はベンチプレス・デッドリフト・スクワットのビッグ3をすることだと思います。
ただ、ビッグ3で扱う重量や本体サイズ、利用用途によって選ぶべきラックは変わってきます。
そこでまず、パワーラックを「家庭用・セミ業務用・業務用」の3種類に分けて紹介、
続いて、どういった選び方をすればよいかを解説します。
パワーラックは 家庭用/セミ業務用/業務用の3種類
パワーラックはランク別に以下の3種類に分けられます。
ラックのタイプ | 値段 | 耐重量 |
---|---|---|
家庭用 | 5~7万円 | 150~200kg |
セミ業務用 | 10万円前後 | 200~400kg |
業務用 | 20万円~ | 500kg~ |
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家庭用パワーラック(5~7万円)
パワーラックとしては手頃な値段の家庭用タイプ。
一番製品のラインナップが多く、中には安かろう悪かろうな製品もまぎれています。
しかし、しっかり選べば多くの人はこの価格帯のラックで十分です。
家庭用パワーラックの主要メーカー
- IROTEC
- WILDFIT
- ファイティングロード
- ボディメーカー
- 武器屋
セミ業務用パワーラック(10万円程度)
便宜上、セミ業務用と書くものの家庭向けの高級パワーラックです。
この価格帯になってくると外れのモデルは滅多に見かけません。
耐重量やゆれなどは、ジムの業務用ラックと比べてもほぼ遜色なくなります。
また、セミ業務以上のモデルでは、一度組み立ててから納品される・そもそも受注生産であったりするため、多くの場合配達までに時間を要します。
セミ業務用パワーラックの主要メーカー
- パワーテック
- IROTEC
- MORIYA
- EVERNEW
業務用パワーラック(20万円~)
基本的にジムでの利用を想定される業務用のパワーラックですが、高所得者向けに展開されている面もあります。
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高さやカラーなど細かなカスタマイズが可能だったりとオーダーメイドが可能なポイントも嬉しい。
また、セーフティーバーの高さ調節が細かくできる、大会の公認品として認められる製品がある、など実用上のメリットも見逃せません。
セミ業務用パワーラックの主要メーカー
- タフスタッフ
- BULL
- ハンマーストレング
パワーラックの選び方
耐重量で選ぶ
パワーラックの耐重量は150kg~500kg以上と非常に幅があります。
自身で扱うウエイト重量に合わせてパワーラックの耐重量を選びましょう。
具体的にはトレーニングを数年続けている方であれば耐重量200kgは欲しいところ。
パワーリフターであれば自身の目指す重量に合わせて、セミ業務以上のラックを選びたいところです。
サイズで選ぶ
パワーラックはかなりのサイズ感があります。
なので、(セミ)業務用のラックを置くならトレーニング専用の部屋が欲しいところです。
ワンルームなどラックを生活空間と同じ場所に置くなら家庭タイプをお勧めします。
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利用用途で選ぶ「ワイドグリップベンチプレスを行うか」
もしベンチプレスをワイドグリップで行うのであれば幅の狭いパワーラックは避けた方が無難。
具体的には内寸が105cm以上は欲しいところです。
アイロテックのHPMパワーラック(内寸103cm)だと多少窮屈感を感じる人が多いようです。
なお、基本的にセミ業務用以上のラックであれば大抵内寸が105cm以上となります。
利用用途で選ぶ「大会公認ラックが必要か」
パワーリフティングの大会規定に定められる基準に則ったラックが欲しい場合、基本的に業務用ラックを購入することになります。
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セイフティーバーの着脱方法で選ぶ
パワーラックのセイフティーバーは
- バーを引き抜いて調節するタイプ
- クイック式(はめ込み式)のタイプ
- ボタンスライド式のタイプ
の3種類。
この中で「バーを引き抜いて調節するタイプ」は避けることを強くおすすめします。
- バーの長さ含めラックの前方1m以上の空間が必要
- バーを引き抜く際にメチャクチャうるさい&鉄くずが出る
- バーもそれなりに重さがあって壁に当たるとがっつり傷がつく
といいことなし。
クイック式かボタンスライド式はどちらでもよいと思います。
ちなみに、セミ業務用以上のランクであれば、基本的にバー引き抜きタイプはありません。
パワーラックの選び方まとめ
上記をまとめるとパワーラックの選び方は以下のとおりです。
- 安く済む家庭用モデルで、耐重量を満たすモデルを買えばOK
- とはいえ、内寸とバーの着脱方式には注意して選ぶこと
- もしパワーリフターであればセミ業務以上のパワーラック推奨
ランク別おすすめパワーラック
家庭用タイプ:IROTEC マルチパワーラック
おすすめするポイント
- セーフティーバーがバーがスライド式で移動がラク
- (多くの人で必要な)耐重量200kgを満たしている
- 上記を満たすラックの中で最安値である
上記IROTECの型か、下記のバー引き抜きタイプのラックのいずれかです。
しかし耐重量が150kgと低いので注意が必要です
セミ業務用おすすめパワーラック2選
パワーテックのハーフラック
おすすめするポイント
- 耐重量が450kgと十分
- セーフティーバーのゴム部が頑丈
- ブラックでシックなデザイン
- ブランド価値が高く手放す際に高価で売れる
セミコマーシャル向けであれば、アメリカで一番売れている家庭向けメーカーのパワーテックが第一候補でしょう。
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また、ゴールドジムが(THINKフィットネス)が代理店となるなど、ブランド価値があるのも魅力です。
もう1つ加えると、パワーテックのラットプルオプションには膝あてがついていることも貴重です。
▼耐重量が300kgとパワーラックには劣りますが、同じ型で価格が2~3万円安いパワーラックも紹介しておきます
マーシャルワールド
モリヤ セミコマーシャルパワーラック
BAR WING パワーラック02
⇒上記2つは現在販売停止になっている模様です
IROTEC HPMパワーラック
おすすめするポイント
- 耐重量が450kgと十分
- 本体がグレーで塗装のハゲが目立ちづらい
- コスパが高い
パワーテックの対抗馬となるのがIROTECのHPMパワーラック。
価格は9万円とセミ業務用モデルの中では最も安い部類ながら、耐重量450kg&クイック式のセーフティーバー装備と機能面は抜かりなし。コスパでいえばパワーテックを上回ります。
唯一の欠点は本体幅が内寸103cmと少し狭めなこと。
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業務用:BULL パワーラック
予算度外視で考えるのであれば、知名度・デザイン性を踏まえるとBULL一択。
コスパで考えればゴールドジムなど多くのジムで採用されるタフスタッフ社のパワーラックがおすすめです。
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パワーラック比較表
メーカー | 区分 | 製品名 | 耐荷重量(kg) | 幅(cm) | 奥行(cm) | 高さ(cm) | 本体重量(kg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ワイルドフィット | 家庭用 | パワーラックPRO(ナロー・ワイド) | 150 | 112 | 100 | 203 | |
ワイルドフィット | 家庭用 | 200パワーラック | 150 | 112 | 127 | 210 | 166 |
マーシャルワールド | 家庭用 | スーパーパワーラック B17 | 200 | 115 | 95 | 201 | 58 |
ファイティングロード | 家庭用 | パワーラック-TRUST | 200 | 104 | 118 | 210 | |
ボディメーカー | 家庭用 | ハードパワーラック | 200 | 117 | 118 | 210 | 70 |
IROTEC | 家庭用 | マルチパワーラック | 200 | 116 | 145 | 219 | 82 |
マーシャルワールド | 家庭用 | プロパワーラックシステム C15 | 200 | 120 | 137 | 220 | 82 |
IROTEC | 家庭用 | パワーラック455 | 250 | 116 | 117 | 210 | 77 |
IROTEC | 家庭用 | パワーラックV-MAX | 350 | 115 | 114 | 210 | 90 |
ボディソリッド | セミ業務用 | プロパワーラック GPR-82 | 300 | 124.5 | 119 | 208 | 70 |
ワイルドフィット | セミ業務用 | 75mmハイパワーラック 200ポンドのウエイト付き | 300 | 125 | 140 | 223 | 90 |
BLACKSHEEP | セミ業務用 | パワーラック | 350 | 122 | 128 | 207 | 99 |
モリヤ | セミ業務用 | セミコマーシャルパワーラック | 350 | 121 | 133 | 216 | 94 |
IROTEC | セミ業務用 | パワーラックHPM | 450 | 116 | 134 | 201 | 106 |
パワーテック | セミ業務用 | パワーラック WB-PR19 | 454 | 127 | 130 | 208 | 97 |
ボディクラフト | セミ業務用 | パワーラック F430 | 454 | 126 | 130 | 205 | 86 |
ボディメーカー | セミ業務用 | ハードパワーラックSP | ? | 122 | 136 | 218 | 146 |
ワイルドフィット | セミ業務用 | impulse パワーケージ SIF-PC | 123.1 | 123.1 | 211 | 114 | |
ニシ・スポーツ | 業務用 | パワーラック T1011C | 350 | 126 | 176 | 220 | 130 |
ニシ・スポーツ | 業務用 | パワーラックIII T1013B | 350 | 122 | 153 | 220 | 170 |
タフスタッフ | 業務用 | パワーラック CPR-265 | 130 | 132 | 213 | 99 | |
ワイルドフィット | 業務用 | impulse フルパワーラック SL7015 | 174.7 | 196.6 | 244.2 | 216 | |
ワイルドフィット | 業務用 | impulse パワーラック SL7009 | 149 | 202 | 227 | 190 | |
セノー | 業務用 | SS-G パワーラック BN5600 | 120.5 | 150.5 | 229 | 179 | |
BULL | 業務用 | パワーラック BL-PR | 180 | 160 | 230 | 150 | |
セノー | 業務用 | NR-G パワーラック BM3700 | 122 | 153 | 226 | 168 |
パワーラックを選ぶ上での注意点&アドバイス
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バーベルが入る幅があるか
当然ですがパワーラックにはバーベルをセットして使います。バーベルの幅はオリンピックプレート対応のものだと220cm。
ラックの設置場所にはプレートを着脱するための空間を含め最低250cmの幅が必要です。
照明や天井のでっぱりに干渉しないか
意外と見落としがちなのが高さ方向へのケア。
- 壁際の柱や天井のでっぱり
- 天井の電球
は特に邪魔になりやすいので入念にチェックするのがおすすめです。
高く売却できるメーカーがおすすめ
高い買い物に見えるパワーラックですが、使わなくなったときにはそれなりの価格で売却ができます。
その際、メジャーどころのメーカーだと高く売却できます。
安物過ぎると二束三文にしかならないので、どうせなら名の通ったメーカーのものを買って高く売る方がおすすめです。
予算はバーベル&プレートも込みで考える
実はウエイトプレートやバーベルもかなり値段がするんです。
例えば「オリンピックバー&ラバープレートで100kgほしい」となると10万円弱の出費になります。
なので、ラックの金額に加えてプレートの値段を確認しておくとよいです。